MotionSolveの環境変数

MotionSolveは、各種ファイルを探すために環境変数を使用します。MotionViewAltair Compute Consoleから、もしくはRunスクリプトを介してMotionSolveを起動する際、これらの環境変数は自動的に設定され、ユーザーが手動で設定を行う必要はありません。ただし、コマンドプロンプトでMotionSolve関連の実行ファイル(例えば、mbd_d.exemspre.exemsolve.exempost.exe)のうちの1つを起動した場合、まず、以下の環境変数を1つ、もしくは複数指定する必要があります。

注: ほとんどの場合、変数値を引用符で囲む必要はありません。

必須の環境変数

オプション 詳細
NUSOL_DLL_DIR 下記のMotionSolveバイナリのパスを指定:

[install-path]\hwsolvers\motionsolve\bin\<platform>

PATH ライセンス供与に必要なliblmx-altair.dllの場所を指定:

[install-path]\hwsolvers\common\bin\<platform>

RADFLEX_PATH 下記のMotionSolveライセンス管理実行ファイルのパスを指定:

[install-path]\hwsolvers\common\bin\<platform>

LD_LIBRARY_PATH(Linuxのみ) 実行時に読み込まれるライブラリ(例えばある種のMotionSolveライブラリ)のパスを指定:

[install-path]\hwsolvers\motionsolve\bin\linux64

および、MotionSolveライセンス管理実行ファイル:

[install-path]\hwsolvers\motionsolve\bin\linux64

ALTAIR_LICENSE_PATH Altairライセンスファイルの有効なパス、または有効なAltairライセンスサーバーを指定します。motionsolve.batスクリプトを使用してMotionSolveを実行している場合は、この環境変数は不要です。
PYTHONHOME MotionSolveのインストレーション内のPythonホームディレクトリの場所を指定します。これは、Pythonユーザーサブルーチンのあるモデルのシミュレーション(またはMotionSolveとの連成シミュレーション)時に必要になります。例:

[install-path]\common\python\python<version>\<platform>

DOS_DRIVE_$ UnixのパスにWindowsのドライブ文字を割り当てます。この場合、Unix / Linuxで、ドライブ文字で始まるWindowsスタイルのパスを使用できます。

MotionSolve任意のパスを解析する際に、ドライブ文字とコロン ($:) をそれぞれの環境変数の内容に置き換えます。これにより、入力ファイル (XMLPY) を、UnixのWindowsドライブ文字を含む他のファイル ( 例えば、 H3D) への参照とともに使用することが容易になります。

使用法: DOS_DRIVE_$=path

$ - 定義されるドライブ文字(大文字と小文字は区別されます)。

path - ドライブ文字を置き換えるUnixパス。

以下に例を挙げます:

DOS_DRIVE_D = /home" changes "D:/users/mbs/workarea" to "/home/users/mbs/workarea".

オプションの環境変数

オプション 詳細
MATLABROOT バッチの連成シミュレーション実行に必要なMATLABインストレーションのルートディレクトリを設定します。
MS_ADR_MAPPING_FILE ADRトランスレータマッピングファイルを指定します。
MS_CUSTOM_MAPPING_FILE デフォルトのカスタムマッピングXMLファイルを指定します。
MS_H3DFILE_DIR モデルファイル内にあるパスからMotionSolveが弾性体ファイルを探し出せない場合に、MotionSolveが弾性体を検索するフォルダへの1つまたは複数のパスを設定できます。モデルファイル内にパスが指定されていない場合、MotionSolveは、ソルバー入力ファイルが存在するディレクトリ内の弾性体ファイルを探します。
MS_USERDLL_DIR MotionSolveユーザー作成サブルーチンDLL/Pythonスクリプトが検索されるフォルダーのリストを指定します。フォルダー名はセミコロン(;)で区切ります。
MS_USERSUBDLL MotionSolveユーザー定義サブルーチンDLLファイルのファイル名を指定します。
MS_USERMEX_DIR MATLABのユーザーサブルーチンをMotionSolveで使用する場合、マッピングファイル(*.m)が格納されている場所を指定します。

一連のマッピングファイルは、インストレーションの以下の場所にあります:<altair_root>\hwsolvers\motionsolve\usersub\mex

MS_XSD_FILE XML Schema Description(XSD)ファイルのパスがMotionSolve XMLファイルに書き出されるよう指定します。XSDファイルは、XML入力ファイルの検証とシンタックスエラーのチェックのために、特定のXMLエディタによって使用することが可能です。
MS_XSL_FILE XML Stylesheet Language(XSL)ファイルのパスがMotionSolve XMLファイルに書き出されるよう指定します。XSLファイルは、そのファイル内に指定された表形式にXML入力ファイルをレンダーするために、インターネットブラウザおよび特定のXMLエディタによって使用することが可能です。
MS_PLT_UNIQUE_TIME 複数の出力が同時にある場合、どの出力が.pltファイルに書き出されるかをコントロールするために、FIRST、LASTまたはALLに設定します。
MS_AS_PORT MotionSolveAcuSolveの間の連成シミュレーションで使用されるソケット通信用の代替ポート番号を指定します。設定されていない場合は、デフォルトポート番号94043が使用されます。
MSOLVE_PLT_EXTENSION PLTファイルの拡張子を変更します。例えば:

set MSOLVE_PLT_EXTENSION=req

PYTHONPATH ユーザーサブルーチン用に異なるバージョンのPythonを選択するためのPythonパスを指定します。
PYTHONHOME ユーザーサブルーチン用に異なるバージョンのPythonを選択するためのPythonホームディレクトリを指定します。
COMPOSE_INSTALL_DIR ユーザーサブルーチン用に異なるバージョンのComposeを選択するためのComposeインストレーションのルートディレクトリを設定します。
ALTAIR_FMU_ROOTPATH Altair製品をインストールするルートディレクトリを設定します。MotionSolve環境変数が指定されている場合、ALTAIR_FMU_ROOTPATHからの相対パスでシミュレーションの実行に必要なすべてのパスが特定されます。