PBEAMC
形状特性要素PBEAMCでは、円形断面の関連するビーム要素の形状プロパティを指定できます。
フォーマット
<PBEAMC
id = "integer"
mid = "integer"
ri1 = "real"
ro1 = "real"
ri2 = "real"
ro2 = "real"
nf = "real"
nx = "integer"
nr = "integer"
nt = "integer"
ngx = "integer"
ngr = "integer"
ngt = "integer"
graph = "integer"
/>
属性
- id
- 一意のビームプロパティ識別番号。
- mid
- 材料プロパティ識別番号。
- ri1
- 節点(1)における要素断面の内半径。
- ro1
- 節点(1)における要素断面の外半径。
- ri2
- 節点(2)における要素断面の内半径。
- ro2
- 節点(2)における要素断面の外半径。
- nf
- 0以上の数値を指定します。この属性の値は、この要素の曲げ剛性を低減するために使用されます。
- nx, nr, nt
- X、半径、および接線方向の積分点の数。
- ngx, ngr, ngt
- X、半径、および接線方向の部分要素の数。ngxとngrのデフォルトは1、ngtのデフォルトは10です。5
- graph
- この要素をアニメーションH3Dでどのように表現するかを決定するポスト処理フラグ。デフォルトは2です。
例
この例は、PBEAMCプロパティ要素の定義を示しています。
<PBEAMC id="61" mid="1" ri1="50.0" ro1="60.0" ri2="3.0" ro2="2.0" nx="5" nr="4" nt="10" />
コメント
- このタイプのプロパティカードは、BEAMC要素とBEAM9要素の形状プロパティを指定するために使用します。ビームプロパティ要素ごとに、一意の識別番号を割り当てる必要があります。
- このプロパティカードは、ビームの形状プロパティを定義します。ビームの材料プロパティは、midで指定された材料によって定義されます。
- ri1とro1のみを指定した場合、MotionSolveは、ビームの断面は一定であると見なします。ただし、追加でri2とro2を指定すると、アニメーションH3Dで、半径が節点1から節点2まで線形に変化してビームが表されます。
- ビーム要素では、nfはMAT6でのみ使用して、曲げ剛性(座屈剛性に関連している可能性があります)を減らすことができます。
- graphは、この要素をアニメーションH3Dファイルでどのように表現するかを決定するポスト処理フラグです。
- graph ="0"は、この要素がH3Dで表現されないことを意味します。
- graph = "1"は、この要素が、2つの結合される節点間を結ぶラインとして表現されることを意味します。
図 1. graph = 1の円形ビームの表現。
注: graph="0"またはgraph="1"を使用する場合は、応力、ひずみ、または変位コンターを表示できません。これを行うには、graph="2"またはgraph="3"を使用します。- graph = "2"は、ビームが3Dソリッド要素で表現されることを意味します。このモードは、応力 / ひずみや変位のコンターを表示する場合に便利です。
図 2. graph = 2の円形ビームの表現。ビームは3D要素で表現されている。
- graph = "3"は、ビームが3Dソリッド要素と、ビームの2つの節点を結ぶラインの両方として表現されることを意味します。これは、ビームの中心線と3D表現の両方を表示する必要がある場合に便利です。
図 3. graph = 3の円形ビームの表現。ビームの中央の3D要素がオフになってビームの中心線が表示されている。
ビームをソリッドとして表現する場合、引数ngx、ngr、およびngtによって、アニメーションH3Dでビームを表現するために使用される要素の数が決定されます。
図 4. 単純な円形ビームの3D表現に対するngx、ngr、およびngtの影響
ngx = ngr = 1; ngt = 1
図 5.
ngx = ngy = 2; ngt = 12
ngx、ngr、およびngtを増やすと、ビームの表現は向上しますが、MotionSolveがH3Dを書き出すためのポスト処理時間も増加します。加えて、ngx、ngr、およびngtの値を大きくすると、H3Dのファイルサイズが大幅に増加します。これらの属性については、可視化ニーズを満たす最小の値を使用することを検討してください。