HS-3005： フィットモデルのExcelへのエクスポート

DOEを実行し、応答の近似のためのフィットを構築し、フィットモデルをExcelレポートへエクスポートし、Excelを使って応答値を推測する方法について学習します。

開始する前に、HstAddinFitアドインをExcelに追加してください。HstAddinFitアドインのインストールについては、ユーザーズガイドのFitスタディのセットアップ > Create Reportsをご参照ください。

スタディのセットアップの実行

  1. 以下の方法で新規スタディを開始します：
    • メニューバーから、File（ファイル） > New（新規）をクリックします。
    • リボン上でをクリックします。
  2. Add Study（スタディの追加）ダイアログでスタディの名前を入力し、スタディの場所を選んでOKをクリックします。
  3. Define Models（モデルの定義）ステップに進みます。
  4. HyperStudyモデルを追加します。
    1. Add Model（モデルを追加）をクリックします。
    2. Add（追加 - Altair HyperStudy）ダイアログでHyperStudyを選択し、OKをクリックします。
  5. Define Input Variables（入力変数の定義）ステップに進みます。
  6. Add Input Variables（入力変数の追加）をクリックし、2つの入力変数を追加します。
  7. 入力変数のLower Bounds（下限値）、Initial（初期値）、Upper Bounds（上限値）を、図 1内に示す数値に変更します。
    図 1.


ベースランの実行

  1. Test Models（モデルをテスト）ステップに進みます。
  2. Run Definition（計算実行）をクリックします。
    スタディのディレクトリ内に、approaches/setup_1-def/ディレクトリが作成されます。approaches/setup_1-def/run__00001/m_1には、ベースランの結果である入力ファイルが含まれます。

出力応答の作成と評価

このステップでは出力応答を1つ生成します。

  1. Define Output Responses（出力応答の定義）パネルに進みます。
  2. Add Output Response（出力応答を追加）をクリックします。
  3. Response 1のExpression（式）列に、sin(var_1)*cos(var_2)と入力します。
    図 2.


  4. Evaluate（評価）をクリックして出力応答値を抽出します。

Hammersley DOEの実行

  1. DOEを追加します。
    1. Explorer（エクスプローラ）内で右クリックし、コンテキストメニューからAdd（追加）を選択します。
      Add（追加）ダイアログが開きます。
    2. Select Type（タイプの選択）からDOEを選択します。
    3. Definition from（定義元）に、アプローチを選択します。
    4. Setup（セットアップ）を選択し、OKをクリックします。
  2. DOE 1 > Specifications（スタディ仕様）ステップに進みます。
  3. ワークエリア内でモードをHammersleyにセットします。
  4. Settings（セッティング）タブで、Number of Runs（実行の数）を50に変更します。
    注: 出力応答関数の高度な非線形性を捕捉するためには、入力変数に相対して多くの実行回数が選択されます。このモデルは、評価するには簡易なモデルです。したがってこの例では、評価の計算コストは重要な問題ではありません。
    図 3.


  5. Apply（適用）をクリックします。
  6. DOE 1 > Evaluate（評価）ステップに進みます。
  7. Evaluate Tasks（計算実行）をクリックします。

放射基底関数フィットの実行

このステップでは、放射基底関数（RBF： Radial Basis Function）フィットを実行します。

  1. Fit（フィット）を追加します。
    1. Explorer（エクスプローラ）内で右クリックし、コンテキストメニューからAdd（追加）を選択します。
    2. Add（追加）ダイアログで、Fit Existing DataFit（既存データフィット）とSetup（セットアップ）を選択し、OKをクリックします。
  2. マトリックスをインポートします。
    1. Fit 1 > Specifications（スタディ仕様）ステップに進みます。
    2. Add Matrix（マトリックスの追加）をクリックします。
    3. ワークエリアで、Matrix Source（マトリックスソース）をDoe 1 (doe_1)にセットします。
    4. 適用（適用）をクリックします。
  3. スタディ仕様を定義します。
    1. ワークエリアのFit Type（近似手法）列で、Radial Basis Function（放射基底関数）を選択します。
    2. 適用（適用）をクリックします。
    図 4.


  4. タスクを評価します。
    1. Fit 1 > Evaluate（評価）ステップに進みます。
    2. Evaluate Tasks（計算実行）をクリックします。
  5. Fit 1 > Post Processing（ポスト処理）ステップに進みます。
  6. 2つの入力変数の関数として応答曲面を可視化します。
    1. Trade-Off（トレードオフ）タブをクリックします。
    2. 入力ペインでVariable 1にX Axisチェックボックスを、Variable 2にY Axisチェックボックスを選択します。
      図 5.


    3. 出力ペインで、をクリックし、表示のプロッティングの解像度を25サンプルが含まれるように調整します。
      図 6.


    4. プロットされた応答曲面を視覚的にチェックし、元のサイン関数への近似の品質を検証します。
      図 7.


  7. Trade-Off（トレードオフ）タブで、出力応答地を入力変数の関数としてインタラクティブに推測します。
    1. 入力ペインで、X AxisとY Axisのチェックマークを外します。
    2. 入力ペインで、1つ目のValues（値）列にあるスライダーを動かすか、2番目のValues（値）列に値を入力することによって各入力変数の値を変更します。
      出力ペインのValues（値）列の推測された出力応答値が調整されます。
      注: Values（値）セル内のシェーディングされたスパークラインは、サンプルの最小値と最大値について推測された出力応答の相対値を示します。セルの底部のマーカーは、入力変数のベース値における推測された出力応答の値を参照します。
      図 8.


  8. フィットのためにExcelレポートをエクスポートします。
    1. Fit 1 > Report（レポート）ステップに進みます。
    2. HyperStudy Spreadsheetチェックボックスをクリックします。
    3. Create Report（レポートの作成）をクリックします。
      Excelレポートが生成され、Excelで開きます。
    4. Excelレポートで、Trade-Off（トレードオフ）タブをクリックします。
      注: このタブの構造と機能は、HyperStudy内の対応するトレードオフタブを反映するものです。右側の入力変数値を調整することができ、それにより推測された出力応答値は更新され、左側に表示されます。
    5. 同じ入力変数のセットについて出力応答の推測で同じ値が発生することを確認するには、HyperStudyとExcelレポート内で同時に値を調整します。
    図 9.