ERP

入出力オプションまたはサブケース情報エントリ すべてまたは個々のサブケースの等価放射パワーを出力するよう要求するために使用します。

フォーマット

ERP (format_list, grid, peakoutput, statistics, MPF=mpf, MFILTER=mfilter, FREQUENCY/SOLUTION=frequency ) = option

定義

引数 オプション 説明
format H3DPUNCH、空白
H3D
結果はHyper3Dフォーマット(.h3dファイル)で出力されます。
PUNCH
結果をNastran punch結果フォーマット(.pchファイル)で出力します。 10
空白(デフォルト)
利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
grid GRID

デフォルト = 空白

GRID
ERPPNLまたはPANELGTYPE=ERP)で定義されたPANELERP結果に加え、それぞれの節点の寄与が出力されます。 5
peakoutput PEAKOUT

デフォルト = 空白

存在する場合、PEAKOUTカードからのフィルターのかかった周波数のみがこの出力に考慮されます。
statistics STATIS, OSTATIS

デフォルト = 空白

線形過渡解析および定常状態解析での時間経過に伴うERPの統計は、このオプションで制御します。 12
STATIS
線形過渡解析および定常状態解析について、時間ステップごとの通常のERPが出力されるほか、ERPの統計が出力されます。
OSTATIS
線形過渡解析および定常状態解析についてERPの統計のみが出力されます。
空白(デフォルト)
mpf ALL、<N>

デフォルト = 空白

ALL
すべてのモードについてモード寄与度係数を出力します。
<N>
指定された<N>個のモードについてモード寄与度係数を出力します。
(整数)
frequency <SETID>

デフォルト = 空白

<SETID>
モード寄与度係数を出力する必要のある加振周波数のSETを示します。この値が指定されていない場合、モード寄与度係数はすべての加振周波数について出力されます。
(整数)
mfilter <実数>

デフォルト = 空白

モード寄与度係数のしきい値を指定します。これより小さい場合、モード寄与度係数は出力されません。モード寄与度係数を(現行モードの)最大モード寄与度係数で除算した値が、MFILTERで指定されたしきい値を下回る場合、出力はスキップされます。
option <YES, ALL, NO, NONE>

デフォルト = ALL

YESALL、空白
等価放射パワーは全てのパネルで出力されます。PUNCHファイルフォーマットでは、各パネルのERP出力に加えて、すべてのパネルの全ERPも出力されます。PUNCHファイルフォーマットでは、対応するパネル領域も出力されます。
NONONE
等価放射パワーは出力されません。

コメント

  1. 同じエントリ上で複数フォーマットが許可されます; これらはコンマ区切りでなければなりません。フォーマットが指定されていない場合、この出力コントロールは、結果が入手できるOUTPUTコマンドで定義されているすべてのフォーマットに適用されます。
  2. このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
  3. 最適化については、指定されたフォーマットへの出力の頻度は入出力オプションOUTPUTによってコントロールされます。
  4. ERPの値に加えて、次の結果が.pchファイルに出力されます: 加振周波数全体にわたる全ERP、それぞれの加振周波数における全ERPの比率、デシベル単位で表されたERP6
  5. パネルのERP出力は、式 2のとおり計算されます。音速(ERPC)、流体密度(ERPRHO)、放射損失係数(ERPRLF)のパラメータが、ERPの計算で用いられます。

    E R P = E R P R L F * ( 1 2 E R P C * E R P R H O ) i n g r i d A i v i 2 MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0l bbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0R Yxir=Jbba9q8aq0=yq=He9q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaabaqaciGa caGaaeqabaqaaeaadaaakeaacaWGfbGaamOuaiaadcfacqGH9aqpca WGfbGaamOuaiaadcfacaWGsbGaamitaiaadAeacaGGQaWaaeWaaeaa daWcaaqaaiaaigdaaeaacaaIYaaaaiaadweacaWGsbGaamiuaiaado eacaGGQaGaamyraiaadkfacaWGqbGaamOuaiaadIeacaWGpbaacaGL OaGaayzkaaWaaabCaeaacaWGbbWaaSbaaSqaaiaadMgaaeqaaOGaam ODamaaDaaaleaacaWGPbaabaGaaGOmaaaaaeaacaWGPbaabaGaamOB aiaadEgacaWGYbGaamyAaiaadsgaa0GaeyyeIuoaaaa@5346@

    節点( i )のERP出力もパネルのERP出力と同様に計算されます(上記をご参照ください)。音速(ERPC)、流体密度(ERPRHO)、放射損失係数(ERPRLF)のパラメータが、指定された節点のERP出力の計算で用いられます。

    ( E R P ) i = E R P R L F ( 1 2 E R P C × E R P R H O ) A i v i 2 MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaerbd9wDYLwzYbItLDharqqtubsr 4rNCHbGeaGqiVu0Je9sqqrpepC0xbbL8F4rqqrFfpeea0xe9Lq=Jc9 vqaqpepm0xbba9pwe9Q8fs0=yqaqpepae9pg0FirpepeKkFr0xfr=x fr=xb9adbaqaaeGaciGaaiaabeqaamaabaabaaGcbaWaaeWaaeaaca WGfbGaamOuaiaadcfaaiaawIcacaGLPaaadaWgaaWcbaGaamyAaaqa baGccqGH9aqpcaWGfbGaamOuaiaadcfacaWGsbGaamitaiaadAeada qadaqaamaalaaabaGaaGymaaqaaiaaikdaaaGaamyraiaadkfacaWG qbGaam4qaiabgEna0kaadweacaWGsbGaamiuaiaadkfacaWGibGaam 4taaGaayjkaiaawMcaaiaadgeadaWgaaWcbaGaamyAaaqabaGccaWG 2bWaa0baaSqaaiaadMgaaeaacaaIYaaaaaaa@5318@

    ここで、
    v i MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0l bbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0R Yxir=Jbba9q8aq0=yq=He9q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaabaqaciGa caGaaeqabaqaaeaadaaakeaacaWG2bWaaSbaaSqaaiaadMgaaeqaaa aa@33D0@
    法線速度
    A i MathType@MTEF@5@5@+= feaagKart1ev2aqatCvAUfeBSjuyZL2yd9gzLbvyNv2CaerbuLwBLn hiov2DGi1BTfMBaeXatLxBI9gBaebbnrfifHhDYfgasaacH8srps0l bbf9q8WrFfeuY=Hhbbf9v8qqaqFr0xc9pk0xbba9q8WqFfea0=yr0R Yxir=Jbba9q8aq0=yq=He9q8qqQ8frFve9Fve9Ff0dmeaabaqaciGa caGaaeqabaqaaeaadaaakeaacaWGbbWaaSbaaSqaaiaadMgaaeqaaa aa@339B@
    パネル上の各節点の占める面積
  6. デシベル(dB)でのERP計算は、PARAMデータRHOCPERPREFDBを用いて式 3で実行されます。dBフォーマットでのERP 出力は、現在、PUNCHフォーマットでのみ出力されます。ERPREFDBはdBでの参照値で、RHOCPはスケールファクターです:
    ERP dB = 10 log 10 ( RHOCP * ERP ERPREFDB )
  7. ERP出力要求が用いられる場合、少なくとも1つのバルクデータエントリERPPNLまたはPANELGTYPE=ERP)が指定される必要があります。
  8. 等価放射パワーのモード寄与度係数出力は、PUNCHおよびH3Dファイルでサポートされます。FREQUENCYまたはSOLUTIONを、加振周波数セットを示すキーワードとして使用できます。
  9. ERP出力のパネルとして選択された要素の法線の方向は、一貫している必要があります。OptiStructは、法線が不一致の要素がERP出力のために選択されたパネルに属する場合、その法線を自動的に反転させます。

  10. PUNCHファイルフォーマットでは、すべてのパネルの全ERPが出力されます。各パネルの対応する領域もPUNCHファイルに出力されます。
  11. ERP出力は、直接法による周波数応答解析、モーダル法による周波数応答解析、直接法による過渡応答解析、モーダル法による過渡応答解析、複素固有値解析、定常状態解析でサポートされています。
  12. ERP統計は、直接法線形過渡解析とモーダル線形過渡解析、および定常状態解析でのみサポートされます。現時点では、H3D出力のみがサポートされています。STATISまたはOSTATISを指定している場合、時間の経過に伴う以下の統計が出力されます:
    • 最大
    • 最大の時間
    • 算術平均
    • RMS
    • 分散
    • 標準偏差