ERP
入出力オプションまたはサブケース情報エントリ すべてまたは個々のサブケースの等価放射パワーを出力するよう要求するために使用します。
フォーマット
ERP (format_list, grid, peakoutput, statistics, MPF=mpf, MFILTER=mfilter, FREQUENCY/SOLUTION=frequency ) = option
定義
引数 | オプション | 説明 |
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format | H3D、PUNCH、空白 |
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grid | GRID デフォルト = 空白 |
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peakoutput | PEAKOUT デフォルト = 空白 |
存在する場合、PEAKOUTカードからのフィルターのかかった周波数のみがこの出力に考慮されます。 |
statistics | STATIS, OSTATIS デフォルト = 空白 |
線形過渡解析および定常状態解析での時間経過に伴うERPの統計は、このオプションで制御します。 12
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mpf | ALL、<N> デフォルト = 空白 |
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frequency | <SETID> デフォルト = 空白 |
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mfilter | <実数> デフォルト = 空白 |
モード寄与度係数のしきい値を指定します。これより小さい場合、モード寄与度係数は出力されません。モード寄与度係数を(現行モードの)最大モード寄与度係数で除算した値が、MFILTERで指定されたしきい値を下回る場合、出力はスキップされます。 |
option | <YES, ALL, NO, NONE> デフォルト = ALL |
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コメント
- 同じエントリ上で複数フォーマットが許可されます; これらはコンマ区切りでなければなりません。フォーマットが指定されていない場合、この出力コントロールは、結果が入手できるOUTPUTコマンドで定義されているすべてのフォーマットに適用されます。
- このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
- 最適化については、指定されたフォーマットへの出力の頻度は入出力オプションOUTPUTによってコントロールされます。
- ERPの値に加えて、次の結果が.pchファイルに出力されます: 加振周波数全体にわたる全ERP、それぞれの加振周波数における全ERPの比率、デシベル単位で表されたERP。 6
- パネルのERP出力は、式 2のとおり計算されます。音速(ERPC)、流体密度(ERPRHO)、放射損失係数(ERPRLF)のパラメータが、ERPの計算で用いられます。
節点( )のERP出力もパネルのERP出力と同様に計算されます(上記をご参照ください)。音速(ERPC)、流体密度(ERPRHO)、放射損失係数(ERPRLF)のパラメータが、指定された節点のERP出力の計算で用いられます。
ここで、- 法線速度
- パネル上の各節点の占める面積
- デシベル(dB)でのERP計算は、PARAMデータRHOCPとERPREFDBを用いて式 3で実行されます。dBフォーマットでのERP 出力は、現在、PUNCHフォーマットでのみ出力されます。ERPREFDBはdBでの参照値で、RHOCPはスケールファクターです:
- ERP出力要求が用いられる場合、少なくとも1つのバルクデータエントリERPPNLまたはPANELG(TYPE=ERP)が指定される必要があります。
- 等価放射パワーのモード寄与度係数出力は、PUNCHおよびH3Dファイルでサポートされます。FREQUENCYまたはSOLUTIONを、加振周波数セットを示すキーワードとして使用できます。
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ERP出力のパネルとして選択された要素の法線の方向は、一貫している必要があります。OptiStructは、法線が不一致の要素がERP出力のために選択されたパネルに属する場合、その法線を自動的に反転させます。
- PUNCHファイルフォーマットでは、すべてのパネルの全ERPが出力されます。各パネルの対応する領域もPUNCHファイルに出力されます。
- ERP出力は、直接法による周波数応答解析、モーダル法による周波数応答解析、直接法による過渡応答解析、モーダル法による過渡応答解析、複素固有値解析、定常状態解析でサポートされています。
- ERP統計は、直接法線形過渡解析とモーダル線形過渡解析、および定常状態解析でのみサポートされます。現時点では、H3D出力のみがサポートされています。STATISまたはOSTATISを指定している場合、時間の経過に伴う以下の統計が出力されます:
- 最大
- 最大の時間
- 算術平均
- RMS
- 分散
- 標準偏差