疲労コンフィギュレーションファイル
疲労コンフィギュレーションファイルはユーザー定義の外部ASCIIファイルです。このファイルを使用して、各種ソルバーから静的、モーダル、および過渡解析結果のデータグループを読み取ることができます。
この結果データは、疲労解析に使用できます。HyperViewの疲労コンフィギュレーションファイルには、HVFatigue.cfgという名前を付けることをお勧めします。このファイルは、Fatigue Managerが最初に起動された際に、HyperViewに読み込まれます。HyperViewは、以下の場所をこの順序で検索して、最初に見つかった疲労コンフィギュレーションファイルが使用されます。
- ローカルの作業ディレクトリ
- ユーザーのホームディレクトリ("HOME"環境変数を参照)
- HyperView binディレクトリです。
各疲労コンフィギュレーションファイルは、1つまたは複数のデータグループで構成されます。各データグループはグループ名によって定義され(グループ名行の先頭にはアスタリスク‘*’が付く)、その後ろに1~12行のデータタイプ行が続きます。
HVFatigue.cfgファイル内の行は、その行の先頭にシャープ記号‘#’、ドル記号‘$’、またはスラッシュ‘/’を置くことでコメントアウトできます。
有効なデータグループの一例を以下に示します:
*My Unique Group
SX = Normal Stress X (solids)
SZ = Normal Stress Z (solids)
#SXY = Shear Stress XY (solids)
SYZ = Shear Stress YZ (solids)
SXZ = Shear Stress XZ (solids)
SYは定義されておらず、SXYはコメントである点にご留意ください。Fatigue Managerは、欠けている各データタイプの値を0とみなします。この場合、SYとSXYの両方が欠けていると考えられます。
注: データグループ名(この例ではMy Unique Group)には、任意の文字列を使用できます。
SXをSZの設定値と同じに設定するよう、使用しているソルバーが求めている場合は、SX = Normal Stress X (Solids)を設定する必要はありません。単にSX = Normal Stress Z (Solids)を設定するだけでかまいません。
注: Fatigue Managerが認識しない行はすべて無視されます。無効なデータタイプ(SXの代わりにSSXなど)を使用すると、Fatigue ManagerはSXを0に設定します。詳細については、次の有効なデータタイプをご参照ください。
有効なデータタイプ
データタイプ識別子文字列の最初の文字は、グループがStress(S)グループなのかStrain(E)グループなのかを示します。SXのSは、応力グループであることを示しています。通常の応力およびひずみのグループについては、Fatigue Managerは下記の文字列を許可します:
Stresses = SX, SY, SZ, SXY, SYZ, SXZ
Strains = EX, EY, EZ, EXY, EYZ, EXZ
一番上と一番下の応力およびひずみのグループについては、the fatigue manager は下記の文字列を許可します:
Stresses = SX1, SY1, SZ1, SXY1, SYZ1, SXZ1, SX2, SY2, SZ2, SXY2, SYZ2, SXZ2
Strains = EX1, EY1, EZ1, EXY1, EYZ1, EXZ1, EX2, EY2, EZ2, EXY2, EYZ2, EXZ2
定義しているグループのタイプによっては、Fatigue Managerは、定義されていないデータタイプ識別子(許可されているもの)が0に設定されているとみなします。不適切なデータタイプ識別子(上記のリストに含まれていないものなど)を指定すると、その行は無視されます。
符号の反転
データタイプの値の符号を反転させる方法があります。例えば、データタイプ Normal Stress X (solids) が、ある要素について 0.2 であることがわかった場合、次の行でSXを0.2に設定することを意味します。
SX = Normal Stress X (solids)(SX = 0.2)
下記の方法のうちのいずれかを使用すると、その数値の符号を反転できます:
SX = -Normal Stress X (solids)
または
SX = Normal Stress X (solids); -1.0(SX = -0.2 in either case)