/MAT/LAW72 (HILL_MMC)
Blockフォーマットキーワード 修正Mohr破壊基準を使用して異方性Hill材料を記述します。この材料則は、シェルおよびソリッドに対して使用可能です。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW72/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/HILL_MMC/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E | v | ||||||||
n | F | G | |||||||
H | N | L | M | ||||||
C1 | C2 | C3 | m | Dc |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | Unit Identifier。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
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初期密度 (実数) |
||
E | 初期ヤング率 (実数) |
|
v | ポアソン比 (実数) |
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初期降伏応力 デフォルト = 1020(実数) |
||
初期塑性ひずみ デフォルト = 10-20(実数) |
||
n | Swift硬化の等方性関数の指数部:
MMC破壊方程式の指数部としても使用します。 2 デフォルト = 1.0(実数) |
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F, G, H, L, M, N | 6つのHILL材料異方性パラメータ(> 0) (実数) |
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C1 | MMC破壊モデルの第1パラメータ (実数) |
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C2 | MMC破壊モデルの第2パラメータ デフォルト = (実数) |
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C3 | MMC破壊モデルの第3パラメータ (実数) |
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m | 軟化関数の指数部 3 デフォルト = 1.0(実数) |
|
Dc | 臨界損傷
(実数) |
例(金属)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
g mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW72/1/1
Metal
# RHO_I
0.0028
# E nu
200E+3 0.3
# Sig0 Eps0 n F G
1276 1.63E-3 0.265 0.5 0.5
# H N L M
0.5 1.5 0 0
# C1 C2 C3 m Dc
0.12 720 1.095 0.5 1.1
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- 3D等価Hill応力は:
シェル要素の場合:
- MMC破壊基準は:ここで、
- 3次元ソリッド要素の場合
は応力の3軸性で、
はシフトLode角
で、Lode角( )パラメータ
は偏差応力の第3不変量
- シェル要素に対して
は応力の3軸性で、
はShift Lode角
で、Lode角( )パラメータ
- 3次元ソリッド要素の場合
- MMC破壊基準による破壊と損傷:
- D = 1の場合: 破壊の始まり
- 1 < D <Dcの場合: 降伏応力に軟化関数
が掛けられ、変形抵抗を低減します。
ここで、
- D ≥ Dcの場合、要素は削除されます。
- 指数部mを使用して軟化の挙動が記述されます。m > 0の使用が推奨されます。
0 < m < 1の場合、軟化曲線は凸状になります。
m > 1の場合は凹状になります。軟化は と の間で発生します。塑性ひずみが (この例では )に達すると要素が削除されます。
- アニメーションファイルにユーザー変数を(Engineの/ANIM/Eltyp/Restypeで)表示可能で、時刻歴ファイルに(Starterの/TH/SHELと/TH/BRIC)で表示可能です:
- USER1:損傷値
- /ANIM/BRICK/DAMG、/ANIM/SHELL/DAMG、/H3D/SHELL/DAMGおよび/H3D/SOLID/DAMGを使用して、正規化された損傷変数 をアニメーションファイルに表示することもできます。