RD-E:2201 ALEを用いた着水
ALEアプローチを用いてシミュレートされた単純な試験体の水への衝突。
Arbitrary Lagrangian-Eulerian(ALE)アプローチを用いて、三角柱オブジェクトの水槽への着水について検討します。シミュレーション結果は実験結果と解析的結果と比較されます。更に、検討は異なる2つの衝突速度を用いて実行されます。衝撃を与える構造は、三角柱部分です。水はALEメッシュで、構造がLagrangeでモデル化されます。流体-構造間の接触関係は、/INTER/TYPE18を使用してモデル化されます。
使用されるオプションとキーワード
- /MAT/LAW1 (ELAST)
- /MAT/LAW37 (BIPHAS)
- /MAT/LAW51 (MULTIMAT)
- /INTER/TYPE18
- Iale=2を使用した、EULER特性定式化。
入力ファイル
モデル概要
問題は単純な試験体の水の中への落下から成り、ヘリコプターの着水をシミュレートします。
単位: mm, ms, KN, GPa, kg
三角柱の試験体の水上への衝突が実行され、結果は質的に2の解析的結果、また、Politechnico di Milanoにより得られた実験データとも比較されます。 1
衝突三角柱は、平均メッシュサイズが15mm x 15mmのシェル要素を使用してモデル化されています。これは、計算を短縮するために、そのメイン節点に加速度計がある剛体として作成されます。
水は、15x15x15mmのメッシュからなるソリッド要素を使用してモデル化されています。ソリッド要素プロパティ、/PROP/ TYPE14(SOLID)は、EULERプロパティ定式化のIale = 2と一緒に使用されます。
空気と水のモデリングには、推奨されるベストプラクティスである複数の /MAT/LAW6を副材料として使用した/MAT/LAW51を 使用します。例として、/MAT/LAW51を使用したモデルの入力ファイルが含まれています。
- 初期密度 (Rho_initial) = 1.22e-09 (kg/m³)
- EoS_Options_Input (IDEAL_GAS)
- Heat Capacity Ration (Gamma) = 1.4
- Initial Pressure (P0) = 0.0001 (Pa)
- Initial Temperature (T0) = 300 (K)
- Initial density (Rho_initial) = 1.0 e-06 (kg/m³)
- EoS_Options_Input (STIFF_GAS)
- Heat Capacity Ration (Gamma) = 6.1
- Initial Pressure (P0) = 0.0001 (Pa)
- EoS Parameter (P_star) = 0.36885
多相材料LAW51では、各副材料の量が定義されています。数値的安定性を向上させるために、水を、99.99%の水と0.01%の空気として定義することを推奨します。
境界の設定
三角柱には初速度と重力がZ方向に加えられます。
- X軸に直交する側面はX並進成分を拘束
- Y軸に直交する側面はY並進成分を拘束
- 上下面はZ並進成分を拘束
流体-構造連成(FSI)
/INTER/TYPE18インターフェースがLagrangeメッシュ(プリズム)とALE流体の間の接触の取り扱いのために定義されます。衝突三角柱はLagrangianサーフェスであり、ALE流体はALEソリッド要素グループです。
インターフェースTYPE18の力はペナルティ法を使用して計算されます。インターフェース剛性は衝突速度に比例します。ALEアプローチで得られる結果はインターフェースの剛性係数 に依存し、これは要素サイズと流体の特性の関数です。
- (最も高い)流体密度
- 現象の推定相対速度
- Lagrange要素の表面積平均
- 接触ギャップ
推奨されるギャップ値は、ALEメッシュの平均要素長の1.5倍です。
水の密度1e-6 、速度11 m/s、および平均Lagrangianシェル要素面積を使用すると、次のようになります。
したがって:
結果
ALE法では、最大加速度はLAW51で77.3g、LAW37で75.8gとなります。しかしながら、Von Karmanの理論解は83.5gで、テストの最大値は82.8gと77.5gの間です。
一般に、ALEの結果は、特に40gを超える加速度の継続時間において、解析と実験の曲線が一致します。流体 - 構造インターフェースの境界でより離散的になるため、 材料LAW51を使用することが推奨されます。