Points
Pointsツールを使って、個々のポイント、ベクトル上のポイント、カーブに沿ったポイント、円の中心のポイント、パラメトリックポイントを作成、編集できます。
ポイントは、グローバルな直交空間で定義される空間エンティティです。位置や方向を必要とする他のエンティティは、ポイントエンティティを参照することもできます。
ポイントエンティティは単一またはペアで定義できます。エンティティのペアは、モデルのZ-X面を中心として対称なモデルの作成で効果的です。これらのプロパティも、Z-X面に関して対称にすることができます(つまり、Yプロパティが鏡面コピーされます)。
Pointsツールセットを使ったポイントの作成 
Geometry(ジオメトリ)リボンのPoints(ポイント) ツールセットを使って、以下に説明する方法で点を作成します:
グラフィカル操作でポイントを作成
Points(ポイント)ツールでモデルにポイントを追加します。
-
ブラウザで、ポイントの追加先とするシステムを選択します。
デフォルトでは、ポイントはグローバル参照座標系である、モデルレベルのデカルト座標系で作成されます。これは、現時点で利用できる唯一の座標系です。
-
Geometry(ジオメトリ)リボンのPoints(ポイント)ツールセットから、Points(ポイント)アイコンをクリックします。
図 1. エンティティ作成用のガイドバーが表示されます。 -
ポイントの作成は以下の方法のいずれかを使用します。
- モデリングウィンドウの何もない領域内をクリックすると、その場所に新しいポイントが作成されます。
または
- モデリングウィンドウのCADグラフィックにカーソルを合わせると、そのエッジまたは中心(サーフェスまたは円形のエッジ)の点がハイライトされ、その点をクリックするとその位置にポイントが作成されます。
または
- CADグラフィックまたはファイルグラフィックの上でAltキーを使用すると、テセレーションがハイライトされます。任意の節点をクリックすると、その節点の位置にポイントが作成されます。
オプション:Create Pairチェックボックスを選択し、ペアエンティティを作成します。ポイントをモデルに追加すると、ブラウザ領域にそのポイントが自動的に表示されます。注: ポイント位置近くに、座標値を含むマイクロダイアログが表示されます。 - モデリングウィンドウの何もない領域内をクリックすると、その場所に新しいポイントが作成されます。
ヒント: 新しいポイントは、モデルブラウザで、一番上位のレベルの
Modelシステム(または任意の
System/
Analysis )を右クリックして、 を選択、または、任意のシステムの
Pointsグループを右クリックし、Add
Pointを選択して作成します。




ベクトル上でのポイントの作成
Create Points on a Vectorのツールを使用して、ベクトルに沿ったポイントのセットを作成します。
-
Geometry(ジオメトリ)リボンのPoints(ポイント)ツールセットから、Points
(Vector)アイコンをクリックします。
図 2. -
表示されたPointsパネルで、Create points equally
along a vectorラジオボタンを選択します。
Define vector using pointsを選択した場合:
- 最初のPoint/Nodeコレクターをクリックし、モデリングウィンドウからポイント / 節点を選択するか、モデルツリーを表示するコレクターをダブルクリックします(ここからポイント / 節点を選択できます)。
- 2番目のNodeコレクターについて、これを繰り返します。
- Systemコレクターをクリックし、モデルに付加される座標系を指定します。
- 作成するポイントの数を指定します。
- ラベルと変数の名前に必要なプリフィックスを指定します。
- Create Pointsをクリックします。
ヒント: デフォルトでは、新しいポイントの位置は、元のポイントのパラメトリック関数です。Keep values as parametric equationsチェックボックスをアクティブにすると、計算されたポイントの位置を直接使用できます。Define vector using base point and vectorが選択された場合:- Point/Nodeコレクターをクリックし、モデリングウィンドウからポイント / 節点を選択するか、モデルツリーを表示するコレクターをダブルクリックします(ここからポイント / 節点を選択できます)。
- Vectorコレクターをクリックし、モデルに付加されるベクトルをモデリングウィンドウまたはモデルツリーから選択します。
- Systemコレクターをクリックし、モデルに付加される座標系を指定します。
- 作成するポイント間の距離の値を入力します。
- 作成するポイントの数を指定します。
- ラベルと変数の名前に必要なプリフィックスを指定します。
- Create Pointsをクリックします。
カーブに沿ったポイントの作成
このオプションを使用して、カーブに沿って等間隔にポイントのセットを作成します。
-
Geometry(ジオメトリ)リボンのPoints(ポイント)ツールセットから、Points
(Vector)アイコンをクリックします。
図 3. - 表示されたPointsパネルで、Create points equally spaced along a curveラジオボタンを選択します。
- 作成するポイントの数を指定します。
- ラベルとを変数の名(varname)に必要なプリフィックスを指定します。
-
カーブフィットの作成に使用されるポイントの数の値を入力します。
注: カーブフィットの作成には、最低でも4つのポイントが必要です。
-
Point/Nodeコレクターをクリックし、モデリングウィンドウからポイント / 節点を選択するか、モデルツリーを表示するコレクターをダブルクリックします(ここからポイント / 節点を選択できます)。
注: 表示されるコレクターの数は、Points for curve fitテキストボックスに入力した数と一致します。
- Create Pointsをクリックします。
円弧の中心でのポイントの作成
このオプションを使用して、円弧の中心でポイントを作成します。
-
Geometry(ジオメトリ)リボンのPoints(ポイント)ツールセットから、Points
(Vector)アイコンをクリックします。
図 4. - 表示されたPointsパネルで、Create point at center of circleラジオボタンを選択します。
- 最初のPoint/Nodeコレクターをクリックし、モデリングウィンドウからポイント / 節点を選択するか、モデルツリーを表示するコレクターをダブルクリックします(ここからポイント / 節点を選択できます)。
- 2番目および3番目のPoint/Nodeコレクターについて、これを繰り返します。
- Systemコレクターをクリックし、モデルに付加される座標系を指定します。
- ラベルと変数の名前に必要なプリフィックスを指定します。
- Create Pointsをクリックします。
パラメトリックポイントの作成
Parametric Pointsダイアログを使用して、デカルト座標系または円筒座標系のいずれかで、参照マーカーを基準にしてポイントのセットを作成します。
-
Geometry(ジオメトリ)リボンのPoints(ポイント)ツールセットから、Parametric Pointsアイコンをクリックします。
図 5. Parametric Pointsダイアログが開きます。 - Systemコレクターをクリックして、マーカーの作成先とするシステムまたはコンテナーを特定します。
- Markerコレクターをクリックしてモデリングウィンドウでエンティティを選択するか、同じコレクターのボタンをダブルクリックしてモデルツリーで所要の項目を選択します。
- 入力Coordinates を選択します。Cylindricalを選択した場合は、角度入力θの単位を指定します(度またはラジアン)。
-
対称ペアポイントが必要な場合は、Create mirror points about marker
planeチェックボックスを選択します。
ポイントはMarkerに対して対称に作成されます。
- ドロップダウンメニューからマーカー面を選択します。
- 単一のポイントを作成するか、ポイントペアを作成するかを選択します。
- VarnameとLabelの拡張子を指定します。
-
ポイントの座標値は次のいずれかの方法で入力できます:
- テーブルを使用。Total number of pointsを入力します。適切な数の行が表示されます。各ポイントの座標値を入力します。
- .csvファイルを使用。ファイルブラウザを使用して、表形式のポイント座標値を含む.csvファイルを選択します。
Clear Allボタンを使用して、テーブルエントリをクリアします。 - OKをクリックしてポイントを作成してウィンドウを閉じるか、Applyをクリックしてポイントの作成を続行します。
注: ブラウザまたはモデリングウィンドウを右クリックしてコンテキストメニューオプションとして表示される Define points relative to a markerツールを使用して、マーカーを基準にして既存のポイントを再定義することもできます。
ポイントの編集
ポイントの座標を変更します。
-
モデリングウィンドウ
ブラウザまたはモデリングウィンドウでポイントをクリックし、目的のポイントを選択します。
- モデリングウィンドウでポイントをダブルクリックし、マイクロダイアログを表示させます。
または
- ポイントを選択し、Points(ポイント)ツールセットのPointsアイコンをクリックします。
または
- Points(ポイント)ツールセットのPointsアイコンをクリックし、ポイントを選択します。
- モデリングウィンドウでポイントをダブルクリックし、マイクロダイアログを表示させます。
-
エンティティエディター
- モデリングウィンドウまたはモデルブラウザからポイントを選択します。
- エンティティエディターにリストされているポイントプロパティを表示し、編集します。
- Fxをクリックすると、式を使ってプロパティを定義するためのExpression Builderが表示 さ れます。
注: エンティティエディター が表示されていない場合は、 または、ブラウザまたはモデリングウィンドウで利用可能な右クリックコンテキストメニューオプションShow Properties使用して表示します。
ポイントのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
General | |
Label | エンティティの説明ラベル |
Varname | エンティティの変数名 |
ID | 整数の識別子 |
Active | エンティティのアクティブ状態(TrueまたはFalse)。False の場合、エンティティは非アクティブです。 |
Properties | |
X | Global FrameのX座標 |
Y | Global FrameのY座標 |
Z | Global FrameのZ座標 |
Appearance | |
Visible | エンティティの表示状態 |
Notes and Tags | |
Notes | 任意の説明文 |
Attachment Candidates | アタッチメントとして使用する候補としてエンティティを宣言するために使用します。 |
ポイントペアのプロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
ポイントペア(左と右)の両側に、上の表に示したプロパティがあります。次に示すのは、ポイントペア用の追加のプロパティです。 | |
Symmetry | リード側を示します。使用可能な選択肢は以下のとおりです:
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注:
- ポイントは別のエンティティ(ジョイント、ブッシュ、スプリングダンパー、ユーザー定義のボディのCGなど)で、そのエンティティの位置や向きを決めるために使用されます。
- 対称ポイントペアは、全体座標系Z - X平面を中心として対称です。
- ポイントには、MotionSolve xmlに等価な表現がありません。