CBUSH
バルクデータエントリ 汎用スプリング-ダンパ構造要素を定義します。
重要: 陰解法および陽解法で有効
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CBUSH | EID | PID | GA | GB | G0/X1 | X2 | X3 | CID | |
S | OCID | S1 | S2 | S3 |
例1
デフォルトの方向と位置で定義されているスプリング-ダンパ要素。デフォルトの方向が有効なのは、参照されているPBUSHでK1とK4の一方または両方のみが定義されている場合のみです。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CBUSH | 2 | 6 | 8 | 1 |
例 2
スプリング-ダンパの場所は、GAとGBの中間点からオフセットされます。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CBUSH | 19 | 7 | 1 | 2 | 4 | ||||
0.3 |
例3
スプリング-ダンパの方向は座標系5を参照して決定されます。スプリング-ダンパの場所は、OCID、S1、S2、およびS3を使用して明示的に定義します。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
CBUSH | 41 | 9 | 1 | 2 | 5 | ||||
7 | 1.0 | 0.5 | -0.7 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
EID | 固有の要素識別番号。 デフォルトなし(整数 > 0) |
|
PID | PBUSH エントリプロパティ識別番号。
デフォルト = EID(整数 > 0または<文字列>) |
|
GA | 第1結合ポイントの節点識別番号。 | |
GB | 第2結合ポイントの節点識別番号。 | |
Xi | GAの変位座標系で見た、GAからの方向ベクトル
の各成分。 (実数) |
|
G0 | 節点GOを使用してベクトル
を指定するための代替法。
の方向はGAからGOへの向きです。 はその後終端Aに移動されます。 |
|
CID | 要素座標系ID。
|
|
S | スプリング-ダンパの場所。GA~GBの線分に対する割合です。 デフォルト = 0.5(0.0 < 実数 < 1.0) |
|
OCID | スプリング-ダンパオフセットの座標系ID。 7
(整数 ≥ -1) |
|
Si | OCIDで指定された座標系で見たスプリング-ダンパオフセットの成分。OCIDが-1の場合は無視されます。 (実数) |
コメント
- 要素識別番号は、その他すべての要素識別番号の中で固有である必要があります。
図 1. CBUSH要素
図 2. CBUSH要素の代替定義
- CID> 0の場合、GOとXiは無効になります。この場合、要素のx軸はCID座標系のT1、要素のy軸はCID座標系のT2、要素のz軸はCID座標系のT3上にあります。CIDが円筒座標系または球座標系を参照する場合は、座標系の特定にグリッドGAが使用されます。円筒または球座標において、GAがこれらを定義するz軸上にある場合は、別のCIDを選択して要素のx軸を定義することを推奨します。
- 不一致グリッド(GA ≠ GB)でGOまたは(X1, X2, X3)が指定されており、CIDを指定していない場合、線ABが要素のx軸で、方向ベクトル はx-y面にあります(CBEAM要素に類似)。
- 不一致グリッド(GA ≠ GB)の場合に、GOも(X1, X2, X3)も指定されておらず、CIDが指定されていない場合、線ABが要素のx軸になります。このオプションは、PBUSHエントリでK1またはK4、もしくはこの両方が指定されている場合(ただし、K2、K3、K5、K6は指定されていない場合)にのみ有効です。K2、K3、K5、またはK6を指定すると、エラーが発生してソルバーは終了します。
- GAとGBが一致する場合や、GBが空白の場合、CIDを指定する必要があります。GBが空白に設定されている場合、CBUSHはグラウンドされたブッシュ要素をシミュレートします。
- OCIDが円筒座標系または球座標系を参照する場合は、座標系の特定にグリッドGAが使用されます。
- 剛性項が単一でPBUSHプロパティを参照するCBUSH要素は、CELAS1およびCELAS2の長さが0の場合にのみ、これらの要素のいずれかに等しくなります。SまたはOCIDおよびSiフィールドで定義されているように、長さが0ではないCBUSHは結合ポイントGAおよびGBからの剛体結合をスプリング-ダンパの場所と想定します。
- 熱伝導解析において、ブッシュ要素は無視されます。
- 特定のパート内でサポートされているローカルエントリは、モデル内のCBUSHエントリの“完全修飾参照”を使用することで参照できます。完全修飾参照(“PartName.number”)は数値参照のフォーマットと類似しています。“PartName”は、参照されるローカルエントリを含むパートの名前です(パート名はモデル内のBEGINバルクデータエントリで定義します)。“number”は、パート“PartName”内で参照されるローカルエントリの識別番号です。完全修飾参照の使用の詳細については、ユーザーズガイドのパートとインスタンスをご参照ください。
- CBUSH要素荷重は次のように計算されます:
F = K(UGB - UGA)
したがって、荷重の符号は節点GAとGBにより決まります。節点を切り替えると、要素荷重は反転します。
- 文字列のラベルを使用すると、要素カードで参照する場合にプロパティを視覚的に識別しやすくなります。詳細については、Bulk Data Input File内の文字列ラベルベースの入力ファイルをご参照ください。
- 大変位シナリオでは、以下のような各種シナリオに応じて要素座標系も移動します:
- 方向ベクトルVとCIDのどちらも定義されておらず、PBUSH定義でK1 > 0.0の場合、要素座標系はGA—GBと共に回転します。
- (a)の条件が満たされず、OCIDが定義されておらず、かつS = 1.0の場合、要素座標系は、GAでの回転自由度に従って回転します。
- (a)と(b)のどちらの条件も満たされない場合、要素座標系は、GAとGBでの回転自由度の平均に従って回転します。
- HyperMeshでは、このカードはスプリング要素として表されます。