Solver Arrays
ソルバー配列の作成とソルバー配列のデータ設定にはArraysツールを使用します。ソルバー配列のタイプには、X配列、Y配列、U配列、IC配列、Plant InputおよびPlant Outputが含まれます。
ソルバー配列の作成
- モデルブラウザで、ソルバー配列の追加先とするシステムを選択します。
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モデルブラウザ内のシステムを右クリックし、コンテキストメニューから を選択します。
またはモデルブラウザで solver differential equationフォルダーを右クリックして、コンテキストメニューからAdd Solver Arrayを選択します。またはModelリボンで、Referencesツールセット名の横の矢印をクリックし、Arraysを選択します。Add Solver Arrayダイアログが表示されます。
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ソルバー配列のラベルを指定します。
このラベルはいつでも変更できます。
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ソルバー配列の変数名を指定します。
デフォルトで、MotionView内のエンティティの変数名は特定の規則に従います。例えば、すべてのソルバー配列エンティティの変数名は“sa_”で始まります。これは、MotionViewでモデルを構築する場合に従う推奨規則であり、モデル編集やモデル操作において様々なメリットが得られます。
- OKをクリックしてウィンドウを閉じるか、Applyをクリックしてエンティティの作成を継続します。ソルバー配列エンティティをモデルに追加すると、パネル領域にその配列のパネルが自動的に表示されます。
ソルバー配列の編集
Sover Arrayパネルを使用して、アレイのタイプとアレイの任意の値を編集します。
ソルバー配列には次の6タイプがあります:
タイプ | 説明 |
---|---|
X | Control_StateEqn(MotionSolveの場合)、GSE and LSE(ADAMSの場合)、およびTFSISOの要素をモデリングするシステムの状態変数配列として使用します。以下の註をご参照ください。 |
Y | type Yソルバー配列は、LSE、GSEおよびTFSISOのシステムモデリング要素用出力配列を定義します。以下の註をご参照ください。 |
Plant Input | 機構システムがコントローラから受けるシグナルを記述します。 |
Plant Output | 機構システムがコントローラに送るシグナルを記述します。 |
U | 変数のグループセット。通常は、Control_StateEqn(MotionSolveの場合)またはGSE(ADAMSの場合)の入力配列として使用します。 |
IC | type ICソルバー配列は、データをユーザーサブルーチンに渡すための汎用配列として使用されます。Control_StateEqn(MotionSolveの場合)またはGSE(ADAMSの場合)の初期条件およびLSEステートメントの初期条件の設定にも使用します。 |
注:
- MotionSolveのControl_StateEqnまたはADAMSのGSEは、Control State Equationエンティティを使用してモデル化できるようになっています。
- このエンティティは暗黙的にXおよびYソルバー配列を生成します。Control State Equationエントリを使用する場合は、これらの配列を別個に定義する必要はありません。
ソルバー配列のプロパティの定義
Propertiesタブで配列のタイプを選択できます。
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現時点でSolver Arraysパネルが表示されていない場合は、モデルブラウザまたはモデリングウィンドウで目的のソルバー配列をクリックして選択します。
Solver Arraysパネルが自動的に表示されます。
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Array typeドロップダウンメニューから適切なオプションを選択します。
X、Y、またはICを選択した場合は、それ以上情報を入力する必要はありません。U、Plant Input、またはPlant Outputを選択した場合は、さらに使用できるオプションがあります。
- SolverVariableコレクターをダブルクリックして、配列に割り当てるソルバー変数をモデルツリーから選択します。
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Appendテキストボックスに数値を入力して別の配列を追加し、Appendをクリックします。
Appendをクリックすると、リストの末尾に新しい配列が追加されます。ヒント:
- 選択したエンティティの上に配列を直接追加するには、ソルバー変数の隣にあるチェックボックスを選択してInsertをクリックします。
- 配列を削除するには、リストからその配列を選択してDeleteをクリックします。
- SolverVariableコレクターを使用して、追加した任意の配列を定義します。
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Plant InputタイプとPlant Outputタイプの配列では、用意されている追加のオプションを定義します。
ソルバー配列の値の定義
Propertiesタブで配列タイプとしてICを選択した場合にのみ、Valuesタブを使用できます。
Valuesタブのドロップダウンメニューから、ソルバー配列タイプ用のデータソースとしてFile、Math、またはValuesを選択します。
Fileが選択された場合:
Mathを選択した場合は、配列を数学的に定義する数式またはTemplex式を入力します。
Valuesを選択した場合は、IC配列ごとにデータ値を入力します。
注: パネルの上部右側角にあるチェックボックスをアクティブにすると、データポイントの値を一覧に挿入、カット、コピー、ペーストすることができます。
ヒント:
をクリックしてData Valuesダイアログを表示し、すべてのデータポイントを確認します。

ソルバー配列に関するユーザー定義プロパティの使用
必要に応じ、User-Definedタブを使用してソルバー配列を定義します。これにより、ユーザーサブルーチンを使用してソルバー配列のプロパティを指定できます。
注: このオプションは、Plant InputタイプとPlant Outputタイプの配列でのみ使用できます。
- PropertiesタブでUser-defined propertiesチェックボックスをクリックします。
- 新たに追加されたUser-Definedタブをクリックします。
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ユーザーサブルーチンを定義します。